●こころの健康相談
急速に変化する現代社会において、私たちは人間関係や日々の生活の中で、ストレスを受けています。
そのような暮らしの中で、ときに心や身体に不調を感じることは誰にでもあります。
しかし、それらのサインに気づかなかったり、見落としてしまうと心身症や神経症、うつ病などにかかったりすることもあります。心身の不調に早く気づき、治療を受けることが大切です。
以下の症状にお心当たりがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
1.睡眠の問題: 寝付けない。夜中に何度も目が覚める。朝早く目が覚めてしまう。熟睡感がない
2.食欲の問題: 食欲がない。食欲が増し一旦食べると止まらない。短期間での体重の増減が激しい
3.常にまたは、発作的に不安になる。
4.ひどくイライラしたり、気分が落ち込んだりする。
5.寂しい、孤独である。悲しくて涙が止まらない。
6.何をするにもおっくうである。意欲がない。楽しめない。疲れやすい。
7.死にたくなる。あるいは現実の世界から逃げたくなる、消えたくなる。
8.頭痛、肩こり、めまい、動悸、吐き気、腹痛など身体に気になる症状がある。
9.悪口を言われている、誰かに見られている、人の言動や視線が気になる。
10.酒量が多くなっている
・・・etc
●物忘れに関する相談
現在、日本には痴呆のおとしよりが160万人いるといわれています。その数は増加傾向にあり、痴呆はこれからの高齢社会では重要なテーマになっています。
しかし、現段階では誤解や偏見が多く、正しい知識や理解が浸透しているとはいえません。
「年だから仕方がない」などと言っている間に症状が悪化してしまうことも少なくありません。
痴呆は病気であり、中には治るものや早期に発見し治療を受けることで症状を遅らせるものもあります。
以下のようなことにお心当たりがありましたら、遠慮なくご相談ください。
1.物忘れがひどくなり、何度も同じことをたずねるようになる。
新しいことや最近のことを記憶することができなくなっている。
2.「今日は何月何日か」「今は何時か」「自分がどこにいるか」などがわからなくなっている。
3.簡単な会話の理解が困難になったり、話のつじつまがあわなくなる。
4.いろんなことに興味、関心が持てなくなり、何もせず1日ぼんやり過ごすことが多くなる。
5.少々のことで腹を立てたり、泣いたりするようになる。
6.突然外に出てしまったり、自宅に戻れず迷子になる。
7.「お金や通帳を取られた」「泥棒が入ってきた」と言い騒ぎ立てる。
・・・etc.
●当院の治療方針
@初診時での面談
当院では患者様との信頼関係をできるだけ早く築くために、初診時の面談には時間をかけるよう努めております。心療内科は敷居が高く、特に初めての方は、不安や緊張といったさまざまな感情を抱えながら来院されます。
初診の面談では、「思い切ってたずねてよかった」「しんどさを話せてほっとした」と感じていただくと同時に、これからの治療に必要と思われる様々な悩みや情報を患者様とともに共有したいと考えております。
A治療内容
初診時での面談の結果、治療方法の決定をします。
薬物による治療、精神療法(精神科医が担当)、心理カウンセリング及びさまざまな心理テスト、社会資源等のサービスの提供や家族調整、(心理相談員、精神保健福祉士が担当)を組み合わせて行います。
尚、お薬は使用しない場合もあります。
B疾病や障害への理解
患者様のこころの不健康がどのようにして起こったか、現在どのような状態か、そしてどのように回復していくかなど、病気を正しく理解していただくよう努めていきます。また、お薬の必要性や副作用、減量、中止の方法などについても十分な説明を行い、不安を和らげるよう努めていきます。
さらに疾病や障害からの回復には家族の理解と協力が不可欠であり、ご家族の心情を考えながらそれらに対する知識を伝えて行きたく思います。